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なぜ巻き込み事故は起こる?内輪差・死角のリスクと対策方法

東海クラリオン株式会社

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交通安全の現場で、悲惨な結果を招く事故のひとつが「巻き込み事故」です。
特にトラックやトレーラー、建設機械などの大型車両では、わずかな確認不足が重大な人身事故につながります。
この記事では、巻き込み事故の定義から原因、現場で取るべき具体的対策、さらに安全装置導入のメリットまで、包括的に解説します。
事故防止をコストではなく投資と捉え、企業全体で取り組む重要性を再認識するためにも、ぜひ参考にしてください。

巻き込み事故とは?定義と起こりうるリスク

巻き込み事故とは、車両が交差点での左折時などに歩行者・自転車・バイクを巻き込んでしまう事故を指します。特に、トラックやトレーラー、建設機械などの大型車両は車体が長く、運転席からの死角も多いため、事故が発生すると大きな被害になりやすい点に注意が必要です。
物流業界や建設現場では大型車両が日常的に稼働しています。大型車両は乗用車よりも重いため、万一接触すれば人身事故としての被害は深刻です。
ドライバーが安全意識を持っていても、わずかなタイミングのズレや視界の盲点で事故が発生する可能性があるため、業界全体で対策が求められます。

巻き込み事故が起こる主な原因

巻き込み事故を防ぐためには、まず原因を正しく理解することが重要です。まずは巻き込み事故が起きる主な3つの原因を解説します。

内輪差|大型車両で特に大きいリスク

大型車両が左折する際、前輪と後輪の通る軌跡には「内輪差」と呼ばれるズレが生じます。車体が長いほど内輪差は大きく、特にトレーラーや建設車両で顕著に発生します。
交差点で左折する際、ドライバーが前輪の位置だけを意識すると、後輪が歩道に近づき過ぎて歩行者や自転車を巻き込むリスクには注意が必要です。
さらに、雨天時や夜間は路面の視認性が低下するため、後輪の動きを正確に把握しづらくなります。ドライバーは速度を落とし、後輪の通過位置を常に頭に描きながら操作する意識が不可欠です。

死角|ドライバーと歩行者・自転車の視界の違い

大型車両には特有の死角があります。右ミラーの下や助手席側の側面、さらには車両直前・直後は、運転席から直接確認できません。
ドライバーは「見えていないだけの可能性がある」と意識しなければならず、長時間の運転や作業後の疲労で注意力が低下すると、確認不足に陥る可能性があります。
特に助手席側は歩行者や自転車が入り込みやすい位置であり、ミラーだけでは完全にカバーできません。複数回のミラー確認と、必要に応じた一時停止が安全運転に直結します。

よく発生するシーン(交差点・左折時・狭い道路)

巻き込み事故は、都市部の交差点や狭い路地、建設現場付近でよく発生します。
信号待ちの歩行者・自転車通学の学生・配送中のバイクなど、道路を共有する状況で、わずかなタイミングのズレが生じると事故を引き起こします。
特に朝夕のラッシュ時や工事現場の出入り口では、車両と歩行者が同時に動き出すケースが多く、予期せぬ動きに対応する瞬発力が大切です。
シーンごとに危険ポイントを把握し、日々の運転で意識する必要があります。

巻き込み事故を防ぐための具体的な対策

巻き込み事故の原因を理解したら、次は具体的な対策です。ここでは現場ですぐ実践できるアプローチを紹介します。

運転者が取るべき基本的対策

運転者ができる基本的かつ重要な対策は、早めの合図と確実な安全確認です。左折時は30m手前でウィンカーを出し、周囲の交通参加者に意図を知らせます。
また、減速しミラーと目視で死角をチェックしながら慎重に操作しましょう。左折時は歩行者や自転車と車両の間に十分な距離を保つことで、万一の接触を防げます。

自転車・歩行者への注意喚起と社内教育

現場周辺での声かけや注意喚起は効果的です。例えば工事現場で「大型車両が出入りします」と明示するだけでも、歩行者や自転車の行動は変わります。
さらに企業として、定期的に安全教育を実施することも重要です。動画教材やシミュレーション研修を活用すれば、ドライバーに事故の可能性をリアルに体感してもらえます。
教育は一度で終わらせず、季節ごとの危険傾向(冬場の夕暮れ事故、夏場の通学自転車増加など)に合わせて内容を更新することが効果的です。

大型車両ならではの注意点

トラックやダンプカー、ミキサー車は、キャビンの位置が高いため車両前方の死角が大きくなります。右左折時だけでなく、発進時やバック時も注意が必要です。
自転車やバイクは車両左側をすり抜けることが多く、ドライバーが気づかないまま巻き込むケースがあります。特に雨天時は窓ガラスやミラーが曇りやすく、視界が狭まるため、ワイパーやデフロスターの適切な使用も事故防止に直結します。
ドライバーは常に「見えていない領域がある」と意識して運転することが大切です。

安全装置の活用と導入効果

車載カメラや死角センサーなど、巻き込み事故防止を支援する装置が普及しています。特に「A-CAM3」は、車両周囲を広範囲にカバーするカメラシステムで、死角の映像をドライバーに提供します。
歩行者や自転車が近づいた際に警告する機能があり、ヒューマンエラーを補う強力なツールです。
導入企業のドライバーからは「安心して交差点に進入できるようになった」という声が挙がっています。事故防止だけでなく、運転者の精神的負担を減らす効果も期待できます。

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巻き込み事故を防止するメリット

事故防止は単なる義務ではなく、企業価値を高めるための投資として考えることも可能です。

事故防止による労災リスク低減・企業イメージ向上

労災事故は企業にとって大きな損失です。人命に関わる事故が発生すれば、社会的信用は一気に低下します。事故を未然に防ぐことは、従業員の安全を守ると同時に、地域社会からの信頼を獲得する取り組みです。
自治体や取引先からも安全対策を評価され、新規契約の際にも有利に働くケースも考えられます。

車両損害や稼働停止によるコスト削減

事故が起きると車両の修理費・保険料・稼働停止による損失など、多くのコストが発生します。安全対策を実施することで、こうしたコストを削減できるのがメリットです。また、結果的に企業収益の安定にもつながります。
特に物流や建設の現場では、車両が一台止まるだけで工程全体が遅れてしまうため、事故防止はスケジュール管理にも貢献します。

まとめ|巻き込み事故防止には「教育」と「安全装置」の活用が不可欠

巻き込み事故の多くは、内輪差と死角という物理的な要因から発生します。これらを完全にゼロにすることは難しいのが実情です。しかし、運転者の意識向上、定期的な安全教育、そしてカメラやセンサーといった安全装置の活用によって、リスクを下げられます。
安全対策は「コスト」ではなく「命と信頼を守る投資」です。事故を未然に防ぐことは、企業のブランド価値を高められます。
「A-CAM3」は、巻き込み事故防止につながる強力なソリューションです。死角補助カメラの導入を検討している方は、ぜひお問い合わせください。

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執筆者:東海クラリオン株式会社

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