《導入事例紹介》【A-CAM トレーラー用】国際コンテナ輸送 株式会社様 | 東海クラリオン 株式会社 | 企業 法人 車載機器の専門商社 愛知 名古屋 三重 津 岐阜

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お知らせ

2025.06.25

《導入事例紹介》【A-CAM トレーラー用】国際コンテナ輸送 株式会社様

《企業情報》25年5月時点

会社名国際コンテナ輸送 株式会社
創立昭和43年5月
本社所在地東京都品川区八潮2-3-10(大井ふ頭第4バース管理棟1F)
資本金1億円
従業員数80名(2024年1月1日現在)
車両保有台数海上コンテナ積載トレーラー・コンテナ含め858台(2023年11月時点)
事業内容国際海上コンテナ輸送
国際コンテナ陸上輸送
その他関連事業

《車両使用環境》

運行体制ドライバー1名に対して車両1台
走行ルート5大港圏内の倉庫を往復・巡回

国際コンテナ輸送株式会社

お話を伺った方:京浜支店長 矢上隆弘

        本社企画部兼管理部グループリーダー 匂坂優希

        京浜支店 運行グループリーダー 平田知之

ー 導入台数

37台 (国際コンテナ輸送株式会社 京浜支店9台 横浜支店13台、株式会社グリーンエース 15台)

ー 導入機器

トレーラー向け巻き込み警報カメラシステム 『A-CAM』 (CS-6121TS)

ー これまでの安全対策

 当社では、新入社員だけではなく、経験豊富なベテランドライバーに対しても、定期的な安全教育を実施しています。社内研修に加え、他社が提供するヒヤリハット映像や実際の事故事例の動画を活用し、ドライバーが自身の運転と照らし合わせながら学ぶことで、潜在的な危険への感度を高め、予防意識を日常の運転に根付かせています。

 また、定期的に開催される安全会議では、事故事例の共有、危険予知トレーニング、法改正に関する情報提供などを行い、乗務員一人ひとりが常に最新の知識と高い安全意識を持って業務に取り組める環境を整えています。

 海上コンテナ輸送は、日々取り扱う貨物の種類や重量が変わるため、車両の重心も常に変化します。全長16メートルにも及ぶ大型車両を安全に運行するには、ドライバー自身がその危険性を深く認識し、細心の注意を払うことが不可欠です。そのため当社では、単にルールを守るだけでなく、危険に対する感受性を高める教育にも注力しています。

ー 導入前の課題

 これまで左折時の巻き込みによる重大事故の発生こそありませんでしたが、全長が長く内輪差も大きい大型トレーラーの左側方は構造的に大きな死角となり、ドライバーにとって常に「見えないことへの恐怖」として重くのしかかっていました。

 実際に多くのドライバーから
「死角による事故リスクを低減できる手段はないのか」
といった切実な声が寄せられていました。

 実際には、多くのドライバーが自らの経験や勘に頼って安全対策を講じており、いわば個人の努力による対応がなされていました。しかし、こうした方法は一定の安全確保は可能であるものの、後続車両の渋滞を引き起すなど交通の流れに影響を及ぼす可能性もあり、ドライバー自身の精神的な負担を高める要因にもなっていました。

 ちょうどその頃、2024年前後には全国でトレーラーの左折巻き込み事故がたびたびニュースで取り上げられるようになっていました 。こうした社会情勢や現場からの声を受けて、「いつ自社で同様の事故が起きてもおかしくない」という危機意識が社内に広がり、抜本的かつ効果的な対策の導入が課題として挙げられるようになりました。

ー 選んだ理由

 トレーラー向け巻き込み警報カメラシステム『A-CAM』を知った直接のきっかけは、主要取引先である日本トレクス株式会社様からのご紹介でした。

 正直なところ、最初は“左折時の巻き込み防止”という特定用途の安全装置に対して、導入コストが高いのでは?という印象を持っていました。しかし、elpis(株)の営業担当者様から、積極的かつ柔軟な形でトライアル導入のご提案をいただき、4台の車両に搭載し使用感や効果を検証することができました。

その結果、トライアルに参加したドライバーからは

  • 「死角が大幅に減り、安心して左折できるようになった」
  • 「アラート機能が注意喚起に有効だと感じる」
  • 「できることなら早く全車両に導入してほしい」

といった評価が多数寄せられました。

 こうした現場からの強い要望に加え、全国的に後を絶たない巻き込み事故の報道、そして何よりも
従業員の安心感と歩行者等の安全、人の命には代えられない」という安全に対する経営陣の強い思いを踏まえ、『A-CAM』の本格導入を決定いたしました。

ー 効果

 『A-CAM』導入の最大の効果は、ドライバーの精神的負担を大きく軽減できたことです。これまで、目視やミラーだけでは確認が困難であったトレーラーの左側方が、キャビン内のモニターを通じて広範囲かつ鮮明に視認できるようになりました。加えて、死角内に歩行者や自転車などを検知すると即座にアラートが作動するため、ドライバーは“見えていないかもしれない”という漠然とした不安から解放され、“見える安心感”の中で運転に集中できるようになりました。

 管理者側にとっても、ドライバーが安心して業務に取り組める環境を整えられたことは、組織運営上の大きな成果です。また、配車担当者をはじめとする事務スタッフも、事故リスクが低減したことによる安心感を得ており、職場全体の安全意識が自然と高まっていることを実感しています。

 現時点では、『A-CAM』のアラート作動によって実際に事故を回避したという具体的な事例は報告されていません。しかしこれは、日頃からの安全教育と高い安全意識に加え、『A-CAM』が持つ予防安全機能が作用し、危険な状況に至る手前でリスクを回避できた結果であると受け止めています。

 今回、京浜・横浜エリアの全車両への一斉導入を行ったことは、ドライバー間の不公平感をなくし、組織として安全対策に真摯に取り組む姿勢を示す上で非常に重要でした。さらに、こうした先進的な安全装置の導入は、荷主企業からの安全管理に関する問い合わせに対して、具体的な事例として提示できるため、企業としての信頼性向上にも貢献できるものと期待しています。

ー ドライバーからの反応

 トライアル期間中から、『A-CAM』を体験したドライバーたちからは期待の声が相次いでいました。「これなら安心して運転できる」「早く自分の車両にも付けてほしい」といった声が多く寄せられ、本格導入を後押しするきっかけとなりました。

 本格導入後、改めてドライバーへのヒアリングを行ったところ、「聞いていた通りの効果が実感できた」と、総じて非常に好意的な評価が得られました。

代表的な声として、

  • 「交差点での左折時や、自転車・歩行者が多い市街地での運転において、これまで死角で見えなかった範囲がモニターで明確に確認できるようになった。」
  • 「万が一、見落としてもアラートが鳴るので、精神的なプレッシャーが格段に減り、運転が本当に楽になった。」

という感想が挙げられます。


 もちろん中には、長年の経験を持つベテランドライバーから
「ミラーだけでも周囲の状況は十分に把握できる自信がある」という声もありました。

しかし、そうしたドライバーですら、

  • 「アラートは再確認のきっかけになるし、自分の感覚が正しいかどうかの“答え合わせ”になる。万が一の保険として非常に心強い。」

と語っており、補助装置としての価値をしっかり認識してくれています。

 特に多くのドライバーからは、モニター映像の鮮明さや、アラートのタイミングの的確さに対して高い評価が寄せられています。こうした実運用を通じたポジティブな体験の積み重ねが、製品そのものへの信頼感の向上につながっており、今後の継続的な活用にも大きな後押しとなっています。

ー これからの課題

 『A-CAM』の導入により、特に左折時の巻き込みリスクという長年の懸念に対しては、顕著な改善が見られました。一方で、すべてが解決したとはいえず、大型トレーラーの安全運行をさらに高めるためには、依然として取り組むべき課題も残されています。

 その中でも特に改善を期待したいのは、物流センターや倉庫でのバック接車時における視認性の確保です。現状では、後方やコンテナ後方直下の死角が多く、ドライバーの経験と勘に頼らざるを得ない部分が大きいと感じています。  

 例えば、『A-CAM』のシステムを応用し、カメラをより広角にしつつ、特定の箇所をズームして表示できる機能や、コンテナ後方真下付近を映し出すカメラが追加されれば、バック時の安全性と作業効率は飛躍的な向上すると考えています。また、右バック時に生じやすいコンテナ左側後方の死角など、運転状況ごとに変化する死角の難所も依然として存在します。そうした多様なシーンに柔軟に対応できるシステムの開発を、東海クラリオン(株)、elpis(株)には強く期待しています。

 私たち運送事業者は、日々の業務の中で現場のニーズを肌で感じていますが、それを実現するための技術的な知見は限られています。だからこそ、現場の声とメーカーの革新力との連携がより高いレベルの安全運行に向けた鍵になると考えています。

 2024年問題をはじめ、物流業界を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。そうした中で、安全確保はこれまで以上に重要な経営課題であり、その解決に向けた継続的な努力が不可欠です。当社も“安全輸送は経営の根幹である”という社是のもと、今後も迅速かつ確実な運送を安全に行うように努めてまいります。

巻き込み警報カメラシステム『A-CAM』 とは?

『A-CAM』は巻き込みの危険のある歩行者やバイク(自転車)を検知し、インジケータと警報音でドライバーにお知らせします。AIを搭載しているため誤作動が少なく、ソフトウェアのアップデートで追加学習したデータを使用可能です。モニターを設置すればミラーでは見えないエリアも視覚的に確認でき、安全運転を強力にサポートします。

ぜひ下記のボタンからトレーラー向け巻き込み警報カメラシステム A-CAM の詳細をご覧ください。

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