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「こどもMaaS」試験走行結果および実証実験再開に関するお知らせ

東海クラリオン株式会社(以下、当社)は、つくば市において実施している低速自動運転モビリティ「こどもMaaS」について、令和7年11月に発生した接触事案を受けて実施した再発防止対策および試験走行の結果を踏まえ、下記のとおり実証実験を再開することをお知らせいたします。


1.実証実験再開のお知らせ

令和7年11月12日(水)、つくば駅周辺で実証実験中の「こどもMaaS」が、つくばカピオ付近のスロープ手すりに接触する事案が発生しました(令和7年11月14日付「「こどもMaaS」の中断について」参照)。
当社では本事案を重く受け止め、原因究明および再発防止策の検討・実装を行ったうえで、安全性の確認を最優先に対応を進めてまいりました。

その結果、対策後の安全性および妥当性が確認できたことから、当初の計画どおり、以下の日程にて自動走行(レベル2)による実証実験を再開いたします。

【実証実験期間】
令和8年1月15日(木)~1月26日(月)(予定)
9:00~11:00 / 11:30~13:30 / 14:00~16:00
※運休日:1月20日(火)、21日(水)

【走行区間】
つくばセンター広場 ⇔ つくばカピオ前(往復)
(所要時間:約20分)

【乗車方法】
予約不要・無料(乗車場所へ直接お越しください)

※車両の状況や天候等により、内容を変更・中断・中止する場合があります。


2.実施した再発防止対策について

本事案を受け、当社では衛星測位精度の低下が生じた場合でも安全を確保できるよう、車両側面の安全対策を強化しました。

主な対策内容

  • 車両側面への接近センサーを追加設置
    (左右各3カ所、計6カ所)
  • 障害物検知範囲を車両側面から80cmに設定
  • 障害物接近時における減速・即時停止制御の実装

これらの対策の有効性を確認するため、令和7年12月13日(土)から16日(火)まで、乗客を乗せずに公道(ペデストリアンデッキ)での試験走行を実施しました。
その結果、衛星測位精度の状態にかかわらず、車両側面に障害物が接近した際に減速・停止動作が正常に作動することを確認し、実証実験再開に必要な安全対策が講じられていることを確認しました。


3.原因となった太陽フレアについて

調査の結果、本事案の主因は、当該日時に発生した非常に強い太陽フレア(X5級)に起因する電離層擾乱により、GNSS(衛星測位)精度が著しく低下したことにあると判断しました。

太陽フレアは、太陽表面で発生する爆発的なエネルギー放出現象で、その規模はA・B・C・M・Xの5段階に分類されます。
Xクラスは最も強力なカテゴリであり、特にX5級以上のフレアは、約11年周期の太陽活動の極大期に集中して発生し、年に数回程度しか起こらない非常に稀な現象とされています。

本事案では、磁気嵐の影響によりGNSSが十分にFIXせず、車両の位置推定に乱れが生じた状態で右折動作が開始されたことが確認されています。
また、人的要因として、後方右側の支柱が死角となり、オペレーターが接触リスクに気付けなかったことや、自動運転カート特有の挙動に対する訓練不足も一因と認識しています。

太陽フレアによる大規模な影響は毎年必ず発生するものではなく、極小期には数年間ほとんど発生しないとされていますが、当社としては自動運転の安全性を最優先事項とし、こうした測位障害を含めた想定外事象への備えが十分でなかった点を重く受け止めています。

今後も、安全性の向上と検証を継続し、地域の皆さまに安心してご利用いただける自動運転サービスの社会実装に取り組んでまいります。

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